父と2人の愛らしい娘が暮らしていた。
3人の前に旅人が訪れ、こう言った。
「夏に降る雪の時が訪れる。世界は破滅を迎えるが、今なら止めることができる」
大きな落雷とともに、地の底から厄災もやってきた。
民に滲んだ厄災が、壁の向こうから語りかけてくる。
「果実を虜に。それが理」
旅人は剣を取る。
父は娘2人を背中にかばう。
守るべき果実は3つ。
選択の時は必ず来る。
どのような形でも。
世界は変わる。
必ず変わる。
見守られる者の元で。
――思いは捨てろ。私のようになるな。
主人公・晄は、寂れた神社を管理する家系の末裔。
隣家に住む幼馴染みのあずさと結里奈、親友の颯真と共に、
ほんの少しだけ将来の心配をしながら、日々を過ごしていた。
夏休みが近づいたある日、美羽が転校してくる。
初日の夜、長い物を携え徘徊をする美羽を見かけた晄は、
何をしているか尋ねてみた。
「探し物をしているの。とても古い本。この街のどこかに…あるものなの。」
その本は、大榊家が管理している神社に長年保管されていたものだった。
それを手にする時、落雷とともに、世界の理が動き出す。
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